■雑記 2009年05月26日13:37

司法書士の業務

今月から、私の大学時代からの友人である三輪君が司法書士事務所を開業しました。

その彼を見ていて気付いたのですが、司法書士になるための試験というのは、税理士や公認会計士になるための試験とは根本的に違うと感じます。

というのは、税理士や公認会計士の試験に通ったとしても、すぐ独立できるかというと絶対にできませんが、それに比べたら司法書士はお客さんさえつけばいきなり独立できる、ということです。

もちろん税理士や公認会計士の試験勉強でも実務に必要な知識を学び、その内容が出題されるのですが、実際に仕事をしてみると、伝票会計の方法や会計システムなどを含む会社の経理方法は画一的ではないため、会社ごとにある程度応用が効くようになるまでは少なくとも数年程度の経験は必要となります。受験勉強だけしていきなり独立しても、会社に役に立つようなお金の取れるアドバイスはまずできないと考えた方がいいでしょう。

一方、司法書士試験は実際の登記手続きと密接に結びついた試験のようですし、当たり前の話ですが登記手続きは法律や行政に従って行うものですので画一的なものとなります。従って、登録までの数ヶ月間の研修を受けて実務に飛び出したとしても、税理士や公認会計士と比べたら一人前になるのはずっと早いと思います。

税理士業務をしていると、会社法や民法とは切っても切り離せない部分があります。今回三輪君が司法書士登録をしてパートナーとしてタッグを組んだことで、この辺りについてワンストップでカバーできるようになりました。これを機にもっとお客様にとって価値あるサービスを提供していきたいと、心新たになる思いがしています。